上臈岩(じょうろういわ)岩峰群の案内 2
2.上臈岩下道コース
上臈岩の上道と下道を繋ぐ場所は、偶然であったが、都合がいいことに、位置的に中央にある中の上臈前、両端である、奥の上臈裂石前、亀顔石前の3カ所で上下道が繋がる。
下道ルートを通過する場合の注意事項は、ルートは、基本的に上臈岩全体の岩直下に道があるので、テープや案内を頼りに、断崖直下から離れないようにすることである。ルートを外れると通過不可、道迷いになり、戻れない危険があります。
下道は、中央を境に2つに分かれ、両ルートの合計の所要時間は約1.5時間です。
(a)下道北ルート:亀顔石前入口と中の上臈前入口間の岩下の道
亀顔石から下るところが、やや急で荒れていること、下ったところに枯れた滑沢が2つあるので、滑らないように注意して通過すること。ロープ補助があります。断崖が1つ仰げるが、壮大さは、屏風仰ぎに負けます
<外の上臈真下の通過>
(b)下道南ルート:奥の上臈裂石前入口と中の上臈前入口間の岩下の道。
屏風仰ぎと洞窟の見所は、下道南ルートに集中していますので。このルートがお勧めとなり、中の上臈前入口からか、又は、奥の上臈裂石前入口からのアプローチとなります。
今回は、中の上臈前入口から下り、奥の上臈裂石前入口に上がる向きで移動することで説明します。
中の上臈とバイパス北口の間にある分岐が入口です。ここを入ると、ペンギン岩の西側横にロープとステップで補助された下り斜面を6mほど下り、真っすぐ案内板のある分岐に出ます。左は、下道北ルートで、右は、下道南ルートです。右へシダ刈された土の道を約100m降りると、最下の岩部で横移動することになります。
(d1)中の屏風仰ぎ
この辺りが中の上臈の断崖下で、断崖を仰ぐ、「中の屏風仰ぎ」となります。
<中の屏風仰ぎ>
<中の屏風下から間の上臈>
水平に20m位南下すると、最下点になり、そこから、右に(西に)中の上臈を巻いて回り込むように上りとなり、登り切ったところに、海蝕洞、「中の窟」があります。
(d2)中の窟
<中の窟>
(d3)仏の喉穴
中の窟から3m下り、岩に沿って移動、岩の裏側で4m上ると、5mの断崖の上に、「仏の喉穴」があります。ここは、うっかり見落としやすいポイントです。
<仏の喉穴(5m程の断崖上の洞窟)>
(d4)仏座窟
仏の喉穴から元に戻り、回り込むと谷底の空間になり、右脇に座石のある仏座窟があります。
<仏座窟:座禅のつもり>
(d5)天窓洞
空間の奥に、天窓が見える天窓洞があります。ここは、上臈谷のキス岩の真下です。
<天から漏れくる光が幽玄な天窓洞>
(d6)胎内潜り
仏座窟と天窓洞のすぐ下に巨岩が重なって空間が開いています。この穴を通過するのが胎内潜りです。
<胎内潜り中、奥は天窓洞側>
(d7)水の窟
胎内潜りから10m移動すると水の流れた跡に見える洞の水の窟があります。
<水の窟>
(d8)間(あい)の窟
水の窟から20m位、間の上臈の真下にある、上臈最大の空間を誇る間の窟となります。音が反響して綺麗に聞こえるので、音楽を奏でると、いい座興になるでしょう。
<間の窟>
間の窟から上臈岩の下を通過すると、シダ場に開いた標高差40mぐらいの下り道になり、下り切るとやや斜面の岩場に出ます。ここで、右上に断崖が開けます。裏の上臈を真ん中に、右に上臈岩、左に奥の上臈の3つの断崖が1つになって見える三屏風仰ぎです。
(d9)三屏風仰ぎ
<三屏風仰ぎ>
斜面の岩場を越え、15m位で案内表示のある雑木の場所に出ます。
ここは、奥の上臈回廊下辺りです。
岩下から外れないように上る方向に右折すると仙人窟に向かいます。逆に下る方向の左折では鳳来湖に向かいますが、鳳来湖に下る場合は、仙人窟分岐から下る方が無難です。
(d10)仙人窟分岐と仙人窟
仙人窟前には、分岐表示があり、左下方向は、鳳来湖の「でべそ岩」前に繋がります。右の岩場に4mほど上がると仙人窟があります
<仙人窟>
直進は、上りで奥の上臈裂石前入口に繋がり、上道にでます。裂石前からバイパス南口で左折し上ると、馬の背に出ます。東尾根・北尾根分岐k253で右へ、北尾根を300m移動、シュートン沢ルートの分岐を左折下降、大津谷林道経由で馬の背から2時間でモリトピア愛知に帰着です。
※案内3に続きます。
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